車の凹みを見つけたとき、「板金(鈑金)塗装で直すべき?」と考える方がほとんどではないでしょうか。
しかし近年は、塗装を剥がさずに修復するデントリペアという凹み修理の方法も広く知られるようになりました。
この記事では、板金塗装とデントリペアの違いを分かりやすく比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。凹み修理で後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。
板金塗装とデントリペア4つの違い【比較表】
| 項目 | 板金塗装 | デントリペア |
|---|---|---|
| 塗装 | 剥がす | そのまま(※1) |
| 費用 | デントリペアより高い | 板金塗装の半額程度(※2) |
| 施工時間 | 数日 | 数時間(※3) |
| 施工場所 | 持ち込み | 出張修理可能 |
※1 下取り査定に影響しません。
※2 凹みの状態によります。
※3 代車は必要ありません。
板金塗装とデントリペアは、同じ「凹み修理」でもアプローチがまったく異なります。
以下で詳しく解説します。
板金塗装とは?凹み修理の一般的な方法
板金塗装とは、車のキズやヘコミを修理することです。多くの人は車のキズや凹みを修理するとき、はじめに思いつくのは「板金塗装」だと思います。
板金塗装の工程
板金塗装の工程は、「剥がし・修理」→「パテ埋め」→「塗装」の3つの工程に分かれています。
- 剥がし・修理
塗装をはがし、ハンマーなどでボディーのへこんだ部分を表面に引き出します。 - パテ埋め
へこみの引き出し作業後、塗装面を剥がしてパテを埋め込みます。塗料がきれいに塗れるように下地を整えます。 - 塗装
パテを埋め込んだ部分に塗料を調色し、塗装します。
デントリペアとは?塗装を残す凹み修理
デントリペアとは、車の凹みを塗装せずに専用工具で裏側から押し出して修復する技術です。
デントリペアの工程
デントリペアの工程は、下記の2つの作業を何度も繰り返します。
- デントツールで裏面から押し出す。
- 塗装を傷めないように、出過ぎた部分を表面から細かくポンチングし、ラインに合わせていく。
塗装を剥がさないため、再塗装による色違いやパテ痩せの心配がありません。
塗装を乾かすなどの時間が不要なので、数時間で作業が完了します。代車のご用意は必要ありません。
また大掛かりな装置も不要のため、出張修理ができます。
- 修理時間が短い
- 代車不要
- 出張修理可能
デントリペア最大のメリット|オリジナル塗装を守れる
デントリペアと板金塗装の最大の違いは、塗装を剥がすかどうかです。
デントリペアは新車時のオリジナル塗装をそのまま残したまま凹みを修復できます。
オリジナル塗装を守れることには、次のようなメリットがあります。
- パテを使用しない
パテ埋めを行わないため、将来的なパテ痩せや色の違和感がありません。 - 修理跡が残りにくい
再塗装をしないため、塗装の境目や肌の違いが出ません。 - 下取り査定に影響しにくい
板金塗装はプロが見れば修復歴が分かることが多く、査定額が下がる場合があります。一方、デントリペアは、査定士が見ても修理跡を見抜くのが非常に困難です。 - ビンテージ車にも最適
「できる限りオリジナル塗装を残したい」という方に特に選ばれています。
バイクタンクの施工事例|オリジナル塗装を守った修復
ホンダCB750K、タンク後方のプレスラインが大きく潰れた凹み。
古いバイクのため塗装劣化も考慮しながら、クリヤー層の削れを最小限に抑えつつデントリペアで修復しました。
再塗装をせずにここまで復元できるのが、デントリペアの大きな強みです。


デントハリマではバイクタンクのデントリペアも対応しています。全国宅配修理対応です。
バイクのデントリペアサイトはこちら
板金塗装を勧められた凹みもデントリペアで直せる?
レクサスディーラーで板金塗装と言われたケース
「ドアパンチのプレスラインの潰れは塗装が割れるのでデントリペアでは無理」そう説明を受けたお客様からご相談をいただきました。
確かに難易度の高い凹みでしたが、デントリペアで問題なく修復可能でした。
お客様からも、「全くどこが潰れていたかわかならい!修理履歴が残らなくてよかった」と喜んでいただきました。
現在のデントリペア技術は年々向上しています。
ただし――
仕上がりは“技術者の腕次第”です。
業者選びは非常に重要です。
「デントリペアやっていますか?」と確認しててみることをオススメします。自社でデントリペアを行っていなくても、提携先がを持っているところも多いです。実際に私も、ほとんどすべてのディーラー様から重宝されております。(お客様と直接お目にかかることはありませんが・・・)
デントリペアができないケース
べての凹みがデントリペアで直せるわけではありません。
以下のようなケースは板金塗装が適しています。
- 塗膜のキズやはがれ等はそのまま残ります。
- 大きなキズを修復するのには向いていません。
- デントツールの入らない所(鉄板の折り返し部分やピラー等)は基本的にできません。
- 樹脂パーツ(バンパーなど)は基本的にできません。
メリットだけでなく、できないことも知った上で選択することが大切です。
板金塗装と迷ったときの判断ポイント
車の凹み修理を検討する際は、まず塗装状態を確認してください。
判断ポイント①:塗装が無傷ならデントリペア
塗装が生きていれば、短時間・低コストで修復できる可能性があります。
判断ポイント②:キズが深いなら板金塗装
塗装が割れている場合は再塗装が必要になります。
迷った場合は、デントリペア専門店での現車確認がおすすめです。
姫路市・加古川市周辺であれば、出張見積(無料)も可能です。


