車のフェンダーのちょっとした凹みやドアパンチ。
「修理して何万円も払うのはな~」とは思っても、ブルーな気持ち、わかります。
そんな時、「ひっぱり君でデントリペアしたら¥3,000…」という誘惑に駆られる気持ちも、わかります〜。
ここで、プロからのアドバイス。
ひっぱり君でデントリペアしても「いいケース」と「ダメなケース」です。
車のちょっとした凹みやドアパンチ。
「修理して何万円も払うのはな~」とは思っても、ブルーな気持ち、わかります。
そんな時、「ひっぱり君でデントリペアしたら¥3,000…」という誘惑に駆られる気持ちも、わかります〜。
まずは、「いいケース」
1)ヘコミを安く直したい方
2)目立たなくなればOK!
3)冷蔵庫や洗濯機のヘコミ
私の母も、「車は動けばok」というポリシーですので、そもそも小さな凹みにも気が付きません(・∀・)
車に対しておおらかで、こだわりのない方は、トライするのも一興。
私からのアドバイスとしては、塗装に気をつけてくださいね。
「接着剤が強すぎて塗装が剥がれ落ちた」
「車が古く、塗装が割れた」
という悪夢は、星の数ほどネット上に書き込まれています。
次に、「ダメなケース」です。
小さな凹みも気になる方は、基本的には無理をしないほうがいいと思います。
ポンッとあたった「ドアパンチ」でも、「ポンッ」とは戻らないからです。
引っ張り君でひっぱってみても、ゆがんで上がってしまいます。本来のデントリペア技術では、ここから、
ゆがみが上がっているところをポンチングして
また引っ張り上げて
ゆがみが上がっているところをポンチングして
また引っ張り上げて
・・・を何度か繰り返して修復していきます。
仕事柄、デントハリマにも、年に数十件、ひっぱり君やDIY、自作の棒(!)でデントリペアしようとして断念し、駆け込んで来る方がいます。
その中でも、上手くフォローできた事例がこちら。
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フォローできた例:アウトバック/リアドア
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残念ながら、私でもフォローできなかった事例がこちら…
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ごめんなさい例1:オデッセイ/フロントフェンダー
《触りすぎてグチャグチャに…》
このくらいの凹みなら、自分で直せそう、と思って自作の棒で裏から押してみたが、ボコボコになって後悔。こんなことなら、初めからプロに頼んだらよかった・・・。
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ごめんなさい例2:バイクタンク
《お金かけずにと思ったら…》
小さな凹みであまりお金をかけたくなかったので、3000円くらいのひっぱり君を使ってみました。
ひっぱり君で引っ張ったら、塗装がベロっと剥がれ、やらなきゃよかった。デントリペアではもう無理とデント屋さんに言われ、結局、板金塗装で高くつくことになりました。
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さすがに手に負えず、板金塗装をしていただくことになりましたm(_ _)m
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ごめんなさい例3:ハスラー/リアドア
《これも自作の棒での修理例です》
自己流やひっぱり君でデントリペアをやられた跡のご依頼は、自分では無理だと途中で諦めてくれた凹みは、まだ直せる可能性はあります。
が・・・塗装が割れていなくとも頑張り過ぎてグチャグチャになった凹みはデントリペアでは鉄板が伸びきって直せなくなる可能性が高くなります。
最後に、
プロからのお願い。
ほとんどのデントやさんが、概算見積もりは無料にしていると思います。
DIYやひっぱり君を買う前に、デントリペアの料金がいくらかかるかだけでも、聞いてみてくださいね。鈑金よりは、絶対に安いはずですから。